
大分県日出町にある「経塚山(きょうづかやま)」(610メートル)の山頂に群生するミヤマキリシマの開花が進んでいる。
ミヤマキリシマはツツジの一種で、主に九州の高山に自生する。経塚山の開花時期は他の群生地より1カ月ほど早く、5月上旬にピンク、紫、赤、白など10種類以上が咲く。1974(昭和49)年に県の天然記念物に指定されている。
今年は開花が遅れ気味で、5月8日現在で三分咲き。チョウやハチなどが開花を待っていたとばかりにせわしなく飛び交う。
シーズン中は頻繁に足を運ぶという別府市の50代男性は「満開の株もあり今でも十分に楽しめる。来週からが本番かな」と話していた。
駐車スペースから頂上へは約10分で道も緩やか。山頂からは高崎山や鶴見岳、由布岳、別府の市街地なども望める。