
駄菓子を使って子どもたちが流通の仕組みや防災食づくりを学ぶイベントが6月22日、汐見公民館(大分市汐見2)で開かれた。
大分市の駄菓子と玩具の卸問屋「オーザイ首藤」が地域内交流を深める目的で、大在小学校(大分市横田1)の児童を対象に昨年から行っている。
今回は児童や保護者ら40人が参加。工場で作られた駄菓子が手元に届くまでの流れを模擬体験で学んだ後、スナック菓子を調味料代わりに使う災害時の料理作りに挑戦した。サポート役で日本文理大学の学生11人も参加した。
防災料理教室は立松食育研究所(大分市王子西町)の主導で行われた。子どもたちは、耐熱性のポリ袋に材料を入れて湯せんする調理法や、棒状のスナック菓子「うまい棒」を砕いて調味料代わりに使う技などを学び、コーンポタージュスープ、トマトグミスープ、まぜご飯、鳥の唐揚げの4品を作った。
砕いた菓子はスープの味付けや唐揚げの衣に使用。ご飯にはサラミやチーズかまぼこ、イカの干物などを混ぜ込んだ。
トマトスープの味付けにはトマト味のグミを利用。4年生男児は「グミが熱で溶けておいしくなっていて驚いた。菓子をたたいて粉々にするのも面白かった」と話していた。