
大分市を拠点に活動する画家・吉川緑さんの初めての個展となる絵画展「あそびば」が8月9日、大分市のアートプラザ(荷揚町3、TEL 097-538-5000)1階ギャラリーBで始まった。
吉川さんは大分市出身。大分高と大分大教育学部で絵画やアートマネジメントを学び、卒業後はアートプラザで展覧会などのディレクターを務めた。2018(平成30)年から描いた絵をインスタグラムに投稿していたが、周囲から発表を勧められこともあり、今年から芸術活動を開始することにした。
水彩、鉛筆、色鉛筆などを使って絵を描く。初めての個展開催場所に「ホーム」を選び、描き溜めてきた作品から新作まで22点を並べた。
水彩画は細かな筆使いで写実的に描いた「アオアシカツオドリ」、華やかな羽を持つ想像上の甲虫「キメラ2」などを展示。少女をモデルにした鉛筆画の「かみかざり」「シャボン玉のむこう」は「いろいろなとらえ方ができるようにあえて表情をつけないように描いた」。このほか炭を使った「はいごれい」、吹き出物を触る「つぶしちゃだめだよ」といった視点の異なる作品も並べる。
「子どもの頃に無意識のうちに興味を抱いていたことやその時に抱いた感覚を表現したかった」と吉川さん。「見てもらうことで新しい発見があったり、世界が広がったりすると思う。足を運んでもらえるとうれしい」と話す。
開場時間は10時~16時。入場無料。8月11日まで。