大分・佐伯の新佐伯豊南高校(佐伯市)で2月27日、第152回芥川賞を受賞した同市(旧蒲江町)出身の作家、小野正嗣さんの受賞記念講演会が開かれる。
2013年の同校開校準備室に在籍していた金田浩嗣教頭から校歌の作詞を小野さんへ依頼した縁で決まった同講演会。受賞する前からの約束だった作曲は、当時明治学院大学准教授だった小野さんと親しい同大准教授望月京さん(現教授)が担当した。
望月さんは2000年度、芥川龍之介の3男である芥川也寸志にちなむ芥川作曲賞(第10回)を受賞。今回の小野さんの芥川賞受賞により、二人の芥川賞受賞作家の作曲となった。
「小野さんは才能ある方、いずれ芥川賞を取るであろうと言われていた。受賞は同じ鶴城高校のOBとしてもうれしい。今の時期多忙の中、約束の講演会を開いてくれた。一般の方もぜひ参加してほしい」と金田教頭は呼び掛ける。
講演会では、校歌作成秘話や芥川賞受賞後の感想、生まれ故郷蒲江についてのほか、同校1年生による校歌斉唱も予定する。
開催時間は13時15分~14時40分(予定)。入場無料。一般入場は同校体育館で受け付け。