大分の高崎山自然動物園(大分市神埼)でこれまで数々の伝説を残したボスザル「ベンツ」がいまだに行方不明で、捜索が続いている。
ベンツは9月中旬、一時行方不明になるが保護され再度ボスの座に返り咲いた。ベンツ復帰を記念して12月、「ベンツ像」が同園切符売り場前に設置されたばかりだった。ベンツ像にはその伝説にあやかり、長寿・健康・合格・昇進祈願する来園者も多い。
ベンツ復帰のニュースが全国で取り上げられ、来園者は前年比を上回り県外からも多くの観光客がベンツを一目見ようと来園。年末年始の来園者はここ10年来では最高だった。
しかし、肝心のベンツは12月17日から行方が分からなくなっている。ベンツの失踪は今回で2回目。1月4日、3回目の捜索が行われたが手がかりはなかった。通常、園では失踪後1カ月経過すると死亡と判断する。
「16日に4回目の捜索を行う。もし見つからなければ何らかの見解を示さなければ」と入園管理担当の種村さん。
人間の年齢で言えば100歳以上のベンツ。伝説のボスザルの帰還に期待が集まる。