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大分・別府で「しいきアルゲリッチハウス」竣工式 こけら落としコンサートも

竣工式、こけら落としコンサートが開かれた「しいきアルゲリッチハウス」

竣工式、こけら落としコンサートが開かれた「しいきアルゲリッチハウス」

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 別府市野口原で5月15日、別府アルゲリッチ音楽祭総監督を務めるピアニスト、マルタ・アルゲリッチさんの功績を顕彰する施設「しいきアルゲリッチハウス」の竣工(しゅんこう)式・こけら落としコンサートが開かれた。

広瀬県知事(左)から感謝状を受け取る椎木正和さん(右)

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 コンセプトは「未来への道 サロン文化と育みの拠点として」で、ハウスは延べ床面積約796平方メートル、鉄筋コンクリート(一部鉄骨造り)平屋建て、席数は約150席でアルゲリッチさん専用のピアノ「マルティータ」(スタインウェイ&サンズ社のD274型)を設置している。

 別府商業高校吹奏楽部のファンファーレで幕開け。アルゲリッチ芸術振興財団の二日市具正理事長が「クラシック音楽を通じた芸術振興、子ども達の学びの場としての役割を果たしたい」とあいさつ。広瀬勝貞県知事は「伊藤総合プロデューサーの夢と貴重な寄付で地元や全国のファンに楽しんでもらえる施設ができた」とあいさつし、建設費全額とマルティータを寄付した財団名誉理事の椎木正和さん(福岡県在住)と施工会社、佐伯建設の川崎栄一社長に感謝状を手渡した。

 アルゲリッチさんは「ハウスはまだ完成しているわけではない。これから何が起こっていくかを見ていく必要がある。今までの活動とは違ったことが考えられると思う。未来へ向かって創造的なハウスでありたい」とのコメントを寄せた。

 椎木名誉理事は「無事に晴れやかな竣工式を迎え心からうれしく思う。地球上のどこにもないこのハウスでアルゲリッチさんの素晴らしい音楽が奏でられ、皆さまには未来へ向けて多くの夢を紡いでほしいと願っている」とコメントを寄せた。

 コンサートには国内外から約1500人が応募。抽選で選ばれた100人と来賓を含む約180人がコンサートを楽しんだ。

 ハウスは5月28日~6月3日の7日間限定で一般公開される。入場無料。

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