ものづくり施設「ファブラボ大分」(大分市東春日町、TEL 097-599-3613)の利用者が増加している。
「ファブラボ」は、コンピューターに接続されたデジタル工作機械を備えるオープンで実験的な市民工房のネットワーク。「ファブ」には、ファブリケーション(組み立て製造)・ファビュラス(ワクワクする)・ファブリック(編む)などの意味がある。
九州では現在、個人によるものづくりができる「ファブスペース」14施設、地元企業が産業用機器や試験設備を利用できる「公設試験研究機関」13施設が運営されている。
「ファブラボ大分」は日本で7番目、九州で最初のファブラボとして2013年1月にオープン。3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタル工作機器の学習や、ものづくりを通した地域のつながりづくりの場として、大分県が「デジタルものづくり人材育成事業」の一環で開設し、ハイパーネットワーク社会研究所(同)が運営している。
設置している工作機械は、3Dプリンター(樹脂用・石こう用)各1台、ミリングマシン1台、レーザー加工機2台、カッティングマシン2台。
同社の豊住さんは「これまで毎週金曜に『Fabフライデー』を開催するなど、ものづくりの普及、啓発活動やものづくりをしたい人のコミュニティーづくりなどに力を入れ取り組んできた。施設見学や機械使用のリピーターも多く訪れてくれている」と話す。「今後は他施設との連携を図るなど、さらにステップアップしたものづくりができるよう人材育成など運営者側もレベルアップしていきたい」と意気込む。
営業時間は火曜・木曜=13時30分~17時30分、水曜=14時~17時(見学のみ、要予約)、金曜・土曜=14時~18時。不在の場合もあるため確認が必要。工作機械は利用無料(材料費別途、一部予約が必要)。