大分市中心部で7月18日、実際に使えるトイレを使用した全国初の芸術祭「おおいたトイレンナーレ2015」が始まった。
「おおいたトイレンナーレ」は3年に1度開催される国際美術展覧会「トリエンナーレ」とトイレをもじった造語。「ひらく」をコンセプトに16組のアーティストによる計14カ所の民間店舗トイレを作品・展示会場にする「ショップ・アートイレ」と、公園のトイレを作品・展示会場にする「パーク・アートイレ」作品を用意するほか、期間中ワークショップや演劇公演、パフォーマンスなども開かれる。
アクアパーク(大分市府内町)で開かれたオープニングレセプションで八坂千景委員長は「2013年から準備を始めた世界でも例のないアートイベント。多くの人が参加して一緒に盛り上げてほしい」とあいさつ。
佐藤樹一郎市長は「大分はデスティネーションキャンペーンなど多くのお客さまを迎える体制が整っている。まちの魅力を再発見し、全国に発信していきたい」と意気込みを伝えた。
総合ディレクターの山出淳也さんは「テーマは『ひらく』だが、トイレは本来開かれては困る場所。特定の場所だけでないアートイベントを通して街が活性化すれば」と期待を寄せる。
開催期間は9月23日まで。実行委員会(TEL 070-5410-0335)は現在、各種イベントなどの参加者を募集している。