大分の市情報学習センター(大分市大石町1)で9月19日~22日、「高校生アイデアソン・ハッカソン・イン大分」が開かれた。主催は県とハイパーネットワーク社会研究所。
「未来のIT技術者発見事業」として、県内で初開催された同イベント。県内の高校生33人が参加したほか、県内のIT企業や大学生、専門学生ら約30人がアドバイザー・ファシリテーターとして参加した。
メーン講師は東京を拠点に活動するリブライズ合同会社の河村奨さん、デザインサテライツの小島勝茂さんと大分で活動するLabosuのスティーブン ヴェルテマさんの3人が務めた。
3日間の期間内で「高校生活を楽しくする為(ため)に(困りを解決するために)、あったらいいなと思うもの」をテーマにA~Fの6チームに分かれ、スマートフォンアプリの開発、プロモーションビデオ(PV)制作、プレゼンテーションを行った。
学生の投票により選ばれた人気賞はDチームの「TeacherSearcher(ティーチャーサーチャー)」、審査員が企画力、プレゼン力、実現性などを審査した結果、Aチームの「学習ゲーム、ガクサポ」がグランプリに選ばれた。Aチームには西山英将県商工労働部長より賞状とタブレット端末が授与された。
西山部長は「高校生だけでなく大学生、地場企業のお世話をしてくれた人たちのおかげもあり良い事業になった。参加者の中から将来、大分・日本を支える人材が出てほしい。引き続きこのような事業に力を入れていきたい」とあいさつ。
Aチームのリーダーを務めた日出総合高校3年の合原賢生(ごうばらげんき)さんは「他校の生徒と一緒に考える中で意見をまとめるのが大変だった。大勢の前でプレゼンテーションするなど良い経験になった。楽しかった」と振り返る。
講師の小島さんは「日本でもまだ導入事例の少ない『デザインスプリント』という手法を取り入れた。かなりハードな内容だったがきっと学生たちの将来に役立つはず」と自信を見せる。