別府市鉄輪温泉で11月21日~23日の3日間、「第一回鉄輪スケッチ大会」作品展示が行われた。
鉄輪温泉街を描いたスケッチの部で提出された作品など、全80作品が「ここちカフェむすびの」、「柳家」カフェ、「つるや」の3カ所にそれぞれ展示された。
実行委員兼審査員で別府大学の伊藤昭博教授は「思っていたよりもたくさんの参加者が集まった。特に子どもたちの自由な作品には圧倒された。鉄輪温泉では『スケッチ大会』以外にも多様なイベントが企画されていて、これからより盛り上がっていくと思う」と期待を寄せる。
日暮れから開催された写真の部の展示「野外幻灯会」では、参加者が提出した全作品を、柳家いでゆ坂側入り口や、熱の湯通りにある鶴見岳から噴出した火山性の石畳で造られた通り付近など計4カ所の建物の外壁などにスライドで映し出されたほか、伊藤さんの金魚の映像作品が地獄蒸し工房で投影された。
銀座通りの会場では地獄蒸しなどの料理、飲み物などが振る舞われた。そのほか、鉄輪温泉で毎週土曜・日曜・祝日の19時~21時の間、立ち上る湯けむりをライトアップするなど、幻想的な湯けむりと夜の鉄輪温泉に溶け込む写真風景が、参加者を含む多くの観光客らの目を楽しませた。
兵庫県から観光で訪れていた谷本さんは「日常生活で芸術に触れる機会があまりなかったが、たまたま立ち寄って展示作品を見て、自分も絵を描きたいという気持ちになった」と話す。