大分県立芸術文化短期大学(大分市上野丘東)で12月5日・6日、「ハイパーネットワーク別府湾会議2015」が開かれる。主催はハイパーネットワーク社会研究所(東春日町、TEL 097-537-8180)が運営する実行委員会。
1990年から、「未来のネットワーク社会実現」の道筋、社会的課題を問う「参加型の会議」として始まった同イベントは今回で13回目。「地域におけるインターネットサービス」「50年後のネット社会とは?」「大災害に備えるネットワーク社会とは」などをテーマに約2年に1度、開催している。「ソーシャルモビリティ」「オープンイノベーション」をキーコンセプトに高齢化、少子化、温暖化などの社会課題や新たな可能性、イノベーションの実践的な推進を目指す。
5日は、4つのテーマに分かれ共同でワークショップを展開。「つくろう新たなモビリティ」(9時30分~15時)をメーンテーマに、シート昇降機能の付いた車いすやフレーム(胴体)にモーターやプロペラを取り付けてオリジナルドローンなど実際に考え製作し、その使用方法や社会的インフラ、街づくりまでを検討する。
全体セッション「オープンイノベーションとモビリティ」(15時~18時)では広瀬勝貞大分県知事も参加を予定しオープニングイベントを開催、Eric Panさん、Tin Hang Liuさん、田中浩也さんをゲストに迎え講演するほか、ワークショップで製作した作品の発表も予定している。
そのほか、同会場で「レセプション」(参加有料)、カフェFrogEye(大分市顕徳町1)で「夜なべセッション」(同)も予定している。
6日は前日のワークショップでの成果などを考慮し「大分の街の交通システムの未来をデザインする」を題材に参加者がテーマを出し合って話し合う「アンカンファレンス」(9時~13時)を開くほか、「フィナーレ」(13時~15時)で成果発表を予定する。
担当の中内美晶さんは「これまで、パリ、台北など国内、海外の各地でワークショップを開催し『ものづくり』『ソーシャル』『モビリティ』に触れてきた。今回の会議はその集大成として最先端で活躍する実践者を迎えた。全国各地からぜひ来場して、考察・交流を深めここから新たなイノベーションが生まれれば」と期待を寄せる。
開催時間は、5日=9時30分~22時(一部企画により異なる)、6日=9時~15時。参加無料。現在、全体セッション(5日、15時~18時)の参加者を募集している。