臼杵の城下町で2月8日から、約3000体の紙びなが飾られる「うすき雛(ひな)めぐり」が開催される。
天保の改革の時代、質素倹約が奨励された臼杵藩では、庶民は豪華なおひなさまではなく紙製のおひなさましか認められていなかったという古文書を基に当時の「ひなまつり」を再現する同イベント。観光施設や商店でも紙びなやさまざまなひな人形を展示。会場周辺の飲食店では「ひな料理」「ひなスイーツ」を用意し訪れた観光客を楽しませる。
稲葉家下屋敷には江戸時代のひな人形も飾る(要入館料)。メーン会場は3カ所に分かれ、臼杵の旧真光寺、久家の大蔵、サーラ・デ・うすきで行う。
初日10時から、旧真光寺で開始式を予定。菊芙路社中による琴演奏や、茶道裏千家淡交会臼津青年部OB会による呈茶を行う。
期間中、メーン会場に飾られたそれぞれの「うすき雛」に隠された文字を探し、全部集めて応募すると抽選で賞品が当たる企画も用意。
「うすきびなは一つ一つが手作り。顔の表情もそれぞれ違う。うすきびな作り体験(有料)などもあるので、ぜひ城下町臼杵に足を運んでいただければ」と観光情報協会の齋藤さん。
うすき雛作り体験は期間中の日曜日開催。
イベントは3月16日まで。