大分県立美術館「OPAM(オーパム)」(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)が1月30日、来館者数100万人を突破した。
年間来館者50万人を目標に掲げる同館。オープンから約1年9カ月で100万人に到達した。同館広報グループリーダーの宇都宮壽さんは「4月に起きた地震の影響もあり観光なども含め県内は非常に厳しい時期もあったが、10月頃から昨年の来場者を超えるなど回復傾向に推移してきている」と話す。
同館によると、100万人を達成した要因は、5000 点の収蔵品を活用したコレクション展、個性的な企画展などに加えて、教育効果の高い教育普及活動、音楽や講演会など多様なイベントの開催、美術団体などの施設利用による多分野の展示利用などの事業に継続して取り組んできた成果という。
100万人目はマレーシアから家族3人で観光に訪れたレイチェル・タンさん。レイチェルさんには新見隆館長からミュージアムショップ特選グッズの詰め合わせや食事券などが贈呈された。
宇都宮さんは「今後も、来館者の皆さまに楽しんでいただけるよう、展覧会をはじめ、さまざまな事業に取り組んでいきたい。今期は英国の風景画家ターナーの作品をメインにした『東西風景版画の出会い』、福田平八郎、高山辰雄など大分県を代表する作家を中心に紹介する『コレクション展Ⅳ、春を言祝(ことほ)ぐ』などを予定している。多くの人に『出会いと五感』をコンセプトにした同館を楽しんでもらえれば」と来館を呼び掛ける。「来年度は北大路魯山人、ジブリ、イサム・ノグチなどの展覧会を予定している」とも。
開館時間は10時~19時(金・土曜は20時)。観覧料は、一般=1,200円、大学生=900円、高校・中学・小学生=500円、小学生以下無料。