大分のアートプラザ(大分市荷揚町2、TEL 097-538-5000)で7月22日、企画展「永井秀幸 錯覚3Dアートの世界 ~スケッチブックから飛び出す不思議体験~」が開かれる。
芸術文化情報発信基地としての役割を担い、自主事業の開催など芸術文化の普及活動を実施してきた同館。年に1度、海外でも活躍する現代アーティストを選定し開催する同展。
永井さんは、目の錯覚を利用した作品を制作する3Dアーティスト・鉛筆画家。スケッチブック2冊を垂直に立て鉛筆でイラストを描き、一定の角度から見るとイラストが飛び出して見える不思議な作品を2012年より制作し始めた。同時に制作過程を動画にアップするとたちどころに話題となり、ユーチューブの公式動画再生数は500万回を越えた。各メディアでも紹介され、国内外で注目を浴びている。
同展では出版した絵本の原価50点、企業とコラボレーションした作品、大学時代から制作した作品や未公開作品を展示するほか、同展に合わせて特別に描き下ろされた大分にゆかりのある作品の展示も予定している。
そのほか、作家によるライブペイント、アートプラザスタッフによる「錯覚」をテーマにしたワークショップなども予定している。
同館イベントコーディネーターの後藤詩織さんは「作家が制作するのと同じ目線で見ることにより立体的に見えるなど子どもでも楽しめる展覧会。美術館では写真がNGなど制約も多いが、今回の展覧会では問題ない。多くの人が来場しSNSなどで共有することにより展覧会の楽しい雰囲気が広がれば」と期待を寄せる。
開催時間は10時~18時(毎週金曜はナイトミュージアム=20時まで)。入場料は、一般=800円(前売り=600円)、高校生=600円(同=400円)、小中学生=200円。9月18日まで。主催者は現在、ワークショップなどの参加者を募集している。