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大分の商店主らによる劇団が旗揚げ公演-街のこれからを考える場面も

「ぶんご・ふない座(仮)」旗揚げ公演の一場面

「ぶんご・ふない座(仮)」旗揚げ公演の一場面

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 大分のコンパルホール(大分市府内町1、TEL 097-538-3700)で3月2日、大分市府内町の商店主や住民らでつくる劇団「ぶんご・ふない座(仮)」の旗揚げ公演が開かれた。

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 15時からと19時からの2回公演で、15時の回は予想を大幅に上回る来場でスタッフが急きょ椅子を用意するほど盛況だった。

 主役はオーディションで選ばれた大分大学3年の野口真美さん。そのほかの役者は商店主を中心で主婦や学生などの住民が参加した。ほとんどが演技未経験だが、限られた時間で繰り返し練習を続けてきた。

 公演のタイトルは「府内町、こげぇあってん 向こう三軒両隣」。府内町を舞台とし、街を盛り上げるイベントとして企画された「借り物競走」の舞台裏で奮闘する商店街の店主や町の人々の交流をリアルに演じている。劇中、南蛮貿易で町を栄えさせた大友宗麟や、瀧廉太郎終焉の町であった歴史的な府内町の一面を紹介。商業施設の撤退、来春開業する駅ビルなどの影響で人の流れが変わるのではないか、という課題を提議する場面も織り交ぜなら、商店主や住民、府内町で助け合って生きる人々の姿を表現した。

 観劇に来ていた別府市の山川香織さんは「府内町は子どものころから慣れ親しんだ町。何か欲しいものがあれば家族で買い物に出掛けた思い出深い場所。最近は郊外の大手スーパーに出向くことが多かったが、この公演をみて府内町の人々や町全体の温かさを再認識した。子どもを連れて町歩きをしたいと思う」と話した。

 代表の八坂さんは「公演は大成功。予想を上回るお客さまに来ていただき感謝。まだまだ始まったばかりなので、これからさらに演劇で街が盛り上がるように商店主らと頑張りたい」と意欲を見せる。

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