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大分市の人気ザル総選挙、2連覇中のシャーロット敗れる波乱の結果に

優勝したピコ(左)とブラック

優勝したピコ(左)とブラック

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 大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)で1月24日、人気投票イベント「2017 TNZ人気ザル(♀)&イケメン(♂)&スタッフトリプル選抜総選挙」の結果が発表された。

人気ザル総選挙の結果発表の様子

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 2012年から始まった同園のオリジナルイベント。初のトリプル選となった今回は、雌ザルの「人気ザル部門」と雄ザルの「イケメン部門」にそれぞれ10匹、新設の「人間部門」に2人がエントリー。来場者による園内投票とインターネット投票による獲得票数で争った。

 人気ザル部門は、投票総数1565票(無効票40)のうち392票を獲得したC群の赤ちゃんピコ(0歳)が制した。2位には336票のサヤカ(24歳)が入った。英国王女と同じ名付けで話題になった2連覇中のシャーロット(2歳)は300票の3位にとどまった。

 写真の見た目だけで選ぶ「イケメン部門」はC群ボスのブラック(推定18歳)が初優勝。投票総数1372票(無効票21)のうち376票を獲得し、2位のムサシ(166票)を寄せ付けなかった。3位は145票のマルオだった。

 人間部門には956票(無効票18)の投票があり、このうち648票を獲得した23年目のベテランスタッフ江川順子さん(42)が、昨年9月入社で20年ぶりの新人という二宮惇さん(23)を破った。

 発表は、来場者や関係者が見守る中、10時から同園スタッフ尾藤恭子さんの司会でイケメン部門、人気ザル部門、人間部門の順に行われた。注目が集まっていた人気ザル部門では、3位にシャーロットの名前が出ると会場からは「おーっ」という驚きの声が上がった。それぞれの結果発表の後、選挙管理委員長を務めた増本朗事務局長がサルの代役という高崎山マスコットキャラクターのミルキー&タッキーと、江川さんに賞状を手渡した。

 人気ザル部門について江川さんは「ピコは子ザル特有の愛らしい丸顔が写真にうまく表れていた」、「サヤカは障害を抱えながらの生き方がテレビや本で紹介されているのでやはり知名度は高くファンも多い」、シャーロットの敗因については「美人だがすでに大人の面長の顔になってきている。かわいらしさでピコに負けたと思う」と分析。イケメン部門のブラックについても「写真写りが抜群に良かった」と説明した。

 開票前には、弱体化したC群はB群が居座る寄せ場に近寄ることができず、来場者の目に触れる機会がほとんどなかったため「C群のサル苦戦」と見る向きもあったが、結果的に「写真映え」したC群のサルが両部門を制する形となった。

 人間部門を制した江川さんは「初めは後輩が勝ってくれればという思いでいたが、応援の声をたくさんもらったことでプライドに火が付いた」と勝利にホッとした様子。敗れた二宮さんは「290票という数字に驚いた。想像の倍もあった。入れてくれた人に感謝したい」と喜んで見せた。

 選挙戦を終えて増本事務局長は「シャーロットの敗退などびっくりの結果もあったが、やはりずっと同じでは困るのでうまく世代交代したと思う。それぞれの1、2位に新旧の顔が納まっているようにバランスの良い形ともなった」と総括した。

 選挙結果の詳細は同園入り口に掲示するほか、ホームページでも確認できる。

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