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大分市歴史資料館で日本刀展 一振りに見入る「刀剣女子」も

大分市歴史資料館で日本刀展 一振りに見入る「刀剣女子」も

室町時代の古刀「平鑑盛作」

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 大分市歴史資料館(大分市国分)で現在、「大分の刀剣」展が開かれている。

平鑑盛の一字は大友義鑑から与えられたという

 大分で作られた刀剣の魅力と歴史を紹介する同展。日本美術刀剣保存協会大分支部との共催で、前期・後期に分けて太刀、刀、短刀、脇差、やり、なぎなたなど16振りを展示する。鍔(つば)などの付属品も並べ、刀剣ができるまでの工程や江戸時代の刀匠についても解説する。

 江戸時代初期までの「古刀」のコーナーには5振りを展示。県指定有形文化財の「豊後国行平作」は鎌倉時代の太刀で、付け根の部分に彫られた「?利伽羅(くりから)龍」が特徴。同館によると「行平は豊後刀鍛冶の祖とされている。太刀は細身で反りと切っ先が美しい名刀」という。

 大友義鑑、義鎮(宗麟)父子が活躍した戦国時代に豊後高野庄(現・鶴崎地区)で作られたとされる刀剣には、「鑑」「鎮」の文字が入った作者名が刻まれている。同館の河野史郎さんは「『平鑑盛』ら、大友氏が抱えていた刀匠に自分たちの一字を与えて武将の褒美用に作らせていたと考えられる」と説明する。

 「豊州高田住藤原統行」は江戸時代の新刀で波打つ刃文が浮き出た実用刀。「『高田住』は、大友氏の改易から生き残るために刀匠が使ったブランド名ともいえる。豊後刀は折れず、曲がらず、よく切れるとの定評があった」と河野さん。

 刀剣を装飾する「鞘(さや)」「鍔(つば)」、小刀の「小柄(こづか)」なども展示する。砂鉄から刀剣ができるまでの工程を、実物を使って紹介するほか、大友氏改易後の小藩分立下の刀鍛冶、江戸時代の府内鍛冶屋町の移り変わりなどについても詳しく解説している。

 「歴女」「刀剣女子」といった流行の後押しもあり、魅力の一振りに見入る若い女性も多いという。河野さんは「日本刀は武器であり、芸術品であり、神事にも使われる奥の深い創造品。自分自身、展示の際に触れただけで畏怖を覚えた。そうした刀と大分の刀剣の歴史に親しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 観覧料は、一般=200円、高校生=100円、中学生以下無料。月曜休館。2月11日(14時~)は展示解説講座を開く。受講無料(講座参加者は観覧無料)。4月2日まで。

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