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大分の2018年度芸術文化事業 国民文化祭に合わせて華やかに

東洲斎写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」

東洲斎写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」

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 大分県芸術文化スポーツ振興財団が3月1日、2018年度の事業概要を発表した。

H-IIBロケットの打ち上げ

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 大分県立美術館OPAM、iichiko総合文化センター、おおいた国際交流プラザを管理運営する同財団。2018年度は、通年事業に加え、10月~11月の「国民文化祭おおいた2018」「全国障害者芸術・文化祭大分大会」の開催に合わせた特別企画やOASISひろば21の開設20周年の記念事業などの展開を予定する。

 県立美術館(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)は企画展、コレクション展、共催展を開催。企画展は、4月5日からの「改組 新 第4回日展大分展」(5月6日まで)を皮切りに、「アート&デザインの大茶会」(6月15日~7月22日)、「人間・高山辰雄展」(7月7日~8月19日)と続く。

 国民文化祭の開催期間中には4つの企画展を予定する。「京都国立近代美術館コレクション」(9月28日~10月21日)では近現代の日本美術作品を展示。大分出身の日本画家・福田平八郎の「花菖蒲(はなしょうぶ)」なども並ぶ。国宝や重要文化財を紹介する「東京国立博物館名品展」(11月2日~25日)では、古代の土器、銅鐸(どうたく)、埴輪(はにわ)、室町時代の水墨画のほか、江戸後期の伊藤若冲、谷文晁、浮世絵の東洲斎写楽、葛飾北斎らの代表作などの名品を鑑賞できる。

 両展示会と並行して10月2日~11月25日の日程で「おおいた美術散歩」「海と宙(そら)の未来」展も開く。「海と―」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)とJAMSTEC(海洋研究開発機構)が協力。地球科学系の資料や映像、ロケットや深海探査艇の大型模型などを展示する。「来年度は国民文化祭に合わせてさまざまな展示を用意したので注目してほしい」と同館担当者。

 iichiko総合文化センター(高砂町2)では、主催、共催合わせて約25公演を予定する。

 「ザ・クラリノッツ ~エルンスト・オッテンザマー メモリアルコンサート」(6月26日)は、世界的クラリネット奏者のダニエルとアンドレアスのオッテンザマー兄弟が共演。普段は別の楽団に所属する2人がハーモニーを奏でる貴重なコンサートとなる。「松竹大歌舞伎 iichiko presents 大分公演」(7月23日)は、中村橋之助改め八代目中村芝翫(しかん)襲名披露公演。九州では大分のみの開催となる。

 本格オペラのG.ヴェルディ作曲「アイーダ」(10月28日)も目玉の1つ。古代エジプトを舞台としたエチオピア王女とエジプトの将軍の悲恋を描いた作品で、主役のアイーダを県芸術短大出身のソプラノ歌手・木下美穂子さんが演じ、若き天才とされるアンドレア・バッティストーニが指揮を執る。中国・四国・九州地方で上演するのは大分のみ。

 OASISひろば21開設20周年記念事業として、NHK交響楽団演奏会大分公演(7月8日)とミュージカル「マイ・フェア・レディ」(10月31日、11月1日)を開催。「マイ―」では、宝塚歌劇団宙組を昨年退団した朝夏まなとさんと若手ミュージカル女優の神田沙也加さんがダブルキャストで主役を務める。

 同センター担当者は「施設やホールの良さを生かせる事業をそろえた。いずれも貴重な一日となるので足を運んでほしい」と呼び掛ける。

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