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大分市の大分銀行赤レンガ館一新 時代知る空間にセレクト品ずらり

時代を知る空間に並ぶこだわりの県産品

時代を知る空間に並ぶこだわりの県産品

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 大分市の中心街にある大分銀行赤レンガ館(大分市府内町2)が3月20日、リニューアルオープンした。

リニューアルした「赤レンガ館」

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 1913(大正2)年に第二十三銀行(現大分銀行)本店として建てられた同館。リニューアルは、2015年以降使われていなかった同館を地域活性の新拠点として活用する目的で実施した。

 大幅改修は1993年以来25年ぶりで昨年11月から約4カ月かけて行った。中央通り側の内壁面は表面を覆っていた壁を取り除き、100年以上前の建設当初のれんがを露出させた。1949(昭和24)年の再建時に建てた柱と梁(はり)も活用し、天井も当時の高さ(6メートル)に戻した。1993年の改修で造ったという大理石時計は、銀行の営業時間を示す9時から3時までの部分だけに刻みが入っていたが、今回の改修で「4」から「8」までの数字を足して生まれ変わらせた。

 館内には、同行が昨年夏に立ち上げた地域商社が営む「Oita Made Shop」が出店。別府市の竹細工、由布市の薫製、宇佐市のゆずこしょう、日田市の梨ジャム、臼杵市の菓子など約140種類の厳選した県産品を販売する。大分市のコーヒー専門店「タウトナコーヒー」はエスプレッソ(280円)、ハウスブレンド(430円)などのほか、軽食やアルコールメニューを提供する。他にもイベントができるスペースも設けており、地域のにぎわい創出や出会いの場の提供に一役買う。

 3月20日は10時30分から関係者を招いたセレモニーを開催。後藤富一郎頭取が「過去と現代、自然と創造物がコラボした建造物。地域の拠点となる憩いの場になってほしい」とあいさつし、佐藤樹一郎大分市長らとともにテープカットを行った。

 11時から一般開放が始まり、多くの来場者が新施設見学と買い物を楽しんだ。来場者は同行スタッフの説明に耳を傾けてはれんがや柱に触れ、100年以上の時間の流れを感じ取った。別府市から来館した原野なつきさん(29)は「初めて中に入ったが明るくて驚いた。県内の逸品が同じ場所に常時これだけあるのもうれしい。お土産用はもちろん、自分用にも買って帰りたい」と笑顔で話した。

 同行の総務企画部広報グループ担当は「着工は明治なので、大正、昭和、平成と4時代を見てきた歴史的建造物ともいえる。利用の際は、れんが、柱、時計などに残る当時の空気感を味わってほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は、Oita Made Shop=11時~19時、タウトナコーヒー=11時~21時。ともに水曜定休。貸金庫とATMはこれまで同様利用できる。

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