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別府市に宿泊施設「旅まくら」 古民家を温泉巡りと交流の拠点に

「旅まくら」を開業した相良さん

「旅まくら」を開業した相良さん

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 別府市の朝見地区に3月30日、「朝見ゲストハウス 旅まくら」(別府市浜脇)がオープンした。

明るくすっきりとした4.5畳の和室

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 オーナーの相良孝幸さん(43)が、「別府発祥の地」という浜脇にある、築70年以上という古民家を改装。温泉巡りや地域交流の拠点となる新しい宿泊施設として生まれ変わらせた。

 木造2階建てで広さは93平方メートル。4畳半2部屋と6畳3部屋の計5部屋に定員は7人。共同の浴室と温水洗浄便座のトイレ、キッチン兼食堂を備えている。JR別府駅から徒歩約12分で、蓮田温泉、山田温泉、末広温泉などは徒歩3分圏内。

 相良さんは大分市出身。浜松大を卒業後、企業の営業担当として全国を回っていた。30歳を機に帰郷した際、「年と経験を重ねたことで、あらためて別府の魅力に気付いた」という。その後も宿泊業や編集業などに従事しては温泉地に関わり続け、今回、宿泊施設を立ち上げることで別府への思いを形にした。

 2017年12月から準備を進め、今年2月に改装に着手。地域住民や知人の手を借り、土壁を壊してしっくいで塗り直し、天井や壁のクロスを張り替えた。「しっくいは作るのも塗るのも本当に難しかった。網戸の張り替えは面白かった」と相良さん。

 テーブルなどの備品はさまざまなところから譲り受け、冷蔵庫や電子レンジといった家電は、リサイクルショップやインターネットショップでそろえた。部屋のドアノブや鍵、浴室の蛇口やシャワーヘッド、トイレの便器なども新品に取り換えた。洗面台には欠けて使わなくなった有田焼の平皿を活用した。「足しげく通い、調べて、質の良い物をできる限り安く仕入れた」

 保健所や消防署の検査もクリアして3月末にオープン。4月中旬にはWi-Fi設備を整え、エアコンなども順次取り付けていくという。相良さんは「たくさんの人の協力があってようやくたどり着けた」とし、「町の青果店のように個人商店の延長にある宿だと思っている。野菜を買うように気軽に使っていろいろな人との触れ合いを楽しんでほしい」と話す。

 料金は、素泊まり3,500円で各種割引あり。予約、問い合わせはフェイスブックから。チェックイン=15時、チェックアウト=10時。駐車場3台分あり。

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