リリース発行企業:一般社団法人日本デフビーチバレーボール協会
一般社団法人日本デフビーチバレーボール協会(以下、当協会)は、設立以来「スポーツにおけるノーマライゼーションの実現」を中核テーマに掲げ、障害の有無・体格差・運動能力・年齢・性別を問わず、あらゆる人がスポーツを楽しめる環境づくりを推進してまいりました。このたび、2026年3月に開催した「座位ビーチバレーボール大会」の成功を受け、今後の活動方針と新たな取り組みについてご報告いたします。

■ ビーチをすべての人へ――インクルーシブな環境づくり
ビーチは、多くの人にとって夏の象徴であり、スポーツや余暇を楽しむ場所です。しかし、砂地という特性上、車椅子使用者にとっては移動そのものが大きな壁となってきました。当協会は、車椅子でも安全かつ自由に移動できるビーチ環境の整備を積極的に推進しています。砂浜上でも走行可能なアクセスマット(砂浜専用通路)の設置や、施設バリアフリー化の提言活動を通じて、障害を持つ方々がビーチに当たり前のようにアクセスできる社会の実現を目指しています。
また、地理的・身体的理由からビーチへのアクセスが困難な方々のために、都市部の広場や公園に特設ビーチコートを設営する「街中特設ビーチ大会」を定期開催しています。国際親善大会として海外チームも招待し、スポーツ交流を通じた国際理解促進にも貢献しています。砂浜に行けない人も、街中でビーチバレーの迫力と楽しさを体感できる機会を提供することで、スポーツ観戦の裾野を広げています。
■ 「座位ビーチバレーボール大会」初開催――パラ・デフ連携の歴史的一歩
2026年3月、当協会は日本パラバレーボール協会との連携により、日本初となるパラ・デフ連携「座位ビーチバレーボール大会」を開催いたしました。この大会は、デフスポーツ(聴覚障害者スポーツ)とパラスポーツの垣根を越えた、画期的な試みです。
座位ビーチバレーボールは、選手が臀部を砂につけた状態でプレーする競技です。この競技形式は、次のような点でノーマライゼーションを体現しています。
・障害の有無にかかわらず同一ルールで競技可能
・座位プレーにより身長・体格差が大幅に解消される
・運動能力の差が勝敗を決する要因になりにくく、チームワークや戦術が活きる
・性別・年齢を超えた混合チーム編成が自然な形で実現できる
今大会では、聴覚障害を持つデフアスリートと肢体不自由のパラアスリートが同じコートに立ち、白熱した試合を繰り広げました。参加選手からは「障害の種別を超えて同じ目標に向かえることが嬉しい」「競技としての面白さと、一緒にプレーする喜びを両方感じられた」などの声が寄せられており、今後の定期開催・全国展開を検討しています。
■ 子どもたちの未来へ――児童発達支援・放課後等デイサービスの運営

当協会は、スポーツ競技の枠を超え、発達に障がいを持つ児童を対象とした「児童発達支援」および「放課後等デイサービス」の運営も行っています。スポーツを通じた療育(運動療育)は、身体能力の向上のみならず、コミュニケーション能力や社会性の発達にも有効であることが知られています。
当施設では、早稲田大学スポーツ科学学術院の広瀬統一教授の指導のもと、スポーツ科学の視点を取り入れた運動療育プログラムを実施しています。広瀬教授はスポーツ科学を専門とし、科学的なアプローチから児童の発達を支援しています。こうした連携を通じて、発達に障がいを持つ児童が健常児童と同様に運動に親しめる機会を提供できるよう取り組んでいます。
■ 今後の展望
当協会は、以下の活動をさらに発展させ、日本全国でスポーツにおけるノーマライゼーションの実現に取り組んでまいります。
1. 座位ビーチバレーボール大会の全国展開・国際化
2. 車椅子対応ビーチアクセス整備の提言・普及活動
3. 街中特設ビーチによる国際親善大会の継続開催
4. 児童発達支援・放課後等デイサービスの充実と拠点拡大
スポーツには、人を分けるのではなく、つなぐ力があります。当協会は引き続き、「すべての人がスポーツを楽しめる社会」の実現に向けて邁進してまいります。ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
【協会概要】
団体名:一般社団法人 日本デフビーチバレーボール協会
所在地:〒870-0873 大分県大分市高尾台1-1-2
設立目的:聴覚障害者のビーチバレーボール振興および、スポーツにおけるノーマライゼーションの実現
お問い合わせ先:dbva@uni9.me
(連携機関)日本パラバレーボール協会、早稲田大学スポーツ科学学術院 広瀬統一研究室