大分・津久見で郷土のかんきつを加工・販売を手掛ける「つく実や」(津久見市千怒新地、0972-85-0293)が夏向けの新商品を開発した。
みかん小屋の外壁を作る「三和造り製法」で作った店舗のカウンター。
津久見市では740(天平12)年からみかんづくりが始まったとされ、大分県のかんきつ栽培の「始まりの地」言われていている。日本で最高齢のみかんの木「尾崎小みかん先祖木」には今も実がなり続けている。
みかんで栄えた町にもう一度「活気を取り戻したい」と2008年、地元の企業と個人が共同出資して設立した同社では、季節のかんきつ類をメーンに加工品などを自社工場で製造している。
生地に小みかんの粉末とみかんの餡(あん)を使用した「柑の香(かんのか)」、カボス餡を使用した「柑の香カボス」などで知られる同社。今回はその菓子をバニラアイスにクラッシュしたミカン果汁と混ぜ合わせた濃厚なアイスクリームにした「柑の香アイス」(350円)と特産のカボス果汁を使用して柑の香カボス味と混ぜ合わせた「かぼす柑の香アイス」(同)の2種類の新商品を開発した。
社長の児玉佳子さんは「夏の期間限定の商品を作りたいと思い人気商品の菓子をアイスにする挑戦をした。28日からは夏のギフトフェアも開催される。直営店でしか販売していないのでぜひ来店して食べてほしい」と来店を呼び掛ける。
市内本店のカフェ(営業時間10時~15時)とギフトショップ(津久見市中央町、TEL 0972-83-5568、同10時~18時)で販売する。