見る・遊ぶ

温泉街の夜空にほうき星 紫金山・アトラス彗星、大分・由布市でも

由布院盆地上空で観測できた紫金山・アトラス彗星

由布院盆地上空で観測できた紫金山・アトラス彗星

  • 9

  •  

 2023年1月に発見された紫金山・アトラス彗星(すいせい)が観察適期を迎え、10月16日には大分県でも由布市上空などで長く尾を引く姿が観察された。

金星(左下)と共演する紫金山・アトラス彗星

[広告]

 国立天文台によると、彗星は昨年1月に中国の紫金山天文台が発見。2月には南アフリカの小惑星発見システム「アトラス」も確認したことから紫金山・アトラス彗星と名付けられた。日本では夕方から西の空で観察が可能。地球への最接近は10月13日で、10月16日ごろからは彗星の高度が高くなり、明るさも増すため観察しやすくなるとしている。

 16日は、温泉街が広がる由布院盆地を一望できる展望台「狭霧台」(由布市湯布院町)に写真愛好家が集まり、それぞれのポイントから日没後の天体ショーを撮影した。

 愛好家らは金星の見え始めに合わせて始動。雲が残り、月が浮かび、明るい街明かりという条件下ながら、それぞれがカメラを西の空に向けてシャッターを切った。

 大分市から訪れた40代男性は「天気が不安だったが、方角から湯布院の夜景と絡めて撮れると思い迷わずに来た。肉眼ではうっすらとしか見えなかったが、カメラにくっきりと尾を引く彗星を収めることができた。本当に良かった」と喜んだ。

 同天文台によると、観察しやすい時期は20日ごろまでで、10月下旬以降は、彗星が太陽からも地球からも遠ざかっていき、徐々に暗くなっていくという。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース