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大分県立美術館で「ザ・キャビンカンパニー大絵本展」 15年の集大成一堂に

絵本の原画400展などを展示する「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展『童堂賛歌』」

絵本の原画400展などを展示する「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展『童堂賛歌』」

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 大分県立美術館(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階展示室Aで2月7日、「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展『童堂賛歌』」が始まった。同館などの主催、大分経済新聞後援。

開会式であいさつする阿部さん(左)と吉岡さん

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 ザ・キャビンカンパニーは阿部健太朗さんと吉岡紗希さんが2009年に結成したアートユニット。大分県由布市の廃校をアトリエに絵本や絵画、立体作品、イラストレーションなど、日々さまざまな作品を生み出している。これまでに40冊以上の絵本を発表。「だいおういかのいかたろう」(2014年)で日本絵本賞読者賞、「がっこうにまにあわない」(2022年)で第28回日本絵本賞、「ゆうやけにとけていく」(2023年)で第29回日本絵本賞大賞をそれぞれ受賞した。絵本出版の他、立体作品や舞台美術などにも活動範囲を広げている。

 本展では初期から現在に至る15年間の活動を7つのテーマに分けて紹介。絵本の原画、立体造形、映像作品などを展示している。

 「出航」を思い描いた初期作、影絵をモチーフにした映像作のほか、段ボールや紙粘土などで作った立体作品を展示する大型インスタレーションも展開。5つ目のテーマ「玉虫色の窓」ではこれまで出版してきた絵本から厳選した原画約400点を高さ5.5メートルの壁2面に並べて展示している。

 「結成15年の集大成。自身を振り返り、見つめ直し、作品制作に対する態度を示したいと思った」と阿部さん。吉岡さんは「今やれるだけの力で精いっぱいの展覧会。皆さんの心に響くものがあれば」と話す。

 期間中、サイン会やトークイベントなどを行う。開館時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,000円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。4月13日まで

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