
大分市大南支所が現在、河原内地区で作られている豆腐のキャラクター名を募集している。
豆腐は同地区の坂本裕明さんが2004(平成16)年から、湧き水とまきを使い、かまどで炊き上げる昔ながらの手法で作っている。原料は国産大豆と兵庫県赤穂市産の天然にがりのみで、木綿系のずっしりとした重みが特徴。「河原内豆腐」として1丁500グラム300円で、店頭販売している。
以前は毎日のように店を開け、作った分をほぼ完売していたが、コロナ禍以降、製造を控えるようになった。現在は毎月第2水曜日の月一販売としており、手に入れにくい希少な豆腐になっている。
キャラクター名募集は同支所地域おこし協力隊の活動の一環。隊員の平野綾子さんが主体となって行っている。平野さんは、過疎化が進む里山の保全活動にも注力する坂本さんと出会い、河原内ならではの手法で作られている豆腐を知った。「味わい深い豆腐はもちろん、豊かな自然に恵まれた河原内も知ってもらう契機に」と企画した。
キャラクターは豆腐を擬人化して平野さんが制作。「特技はバーベル上げと水泳」「好きなものは国産大豆で作ったプロテイン」「負けず嫌いで寂(さみ)しがり屋。重そうなものを見つけたら持ち上げてしまう」という設定で、「ずっしり感をイメージした。眉と目は坂本さんに似せた」という。
募集は3月15日まで。大分市地域おこし協力隊のフェイスブックページの「河原内豆腐キャラクターの名前募集」の投稿からリンクされたフォームで受け付ける。
締め切り前の3月12日は3月の販売日。前日から仕込んで当日朝の作業で30丁ほどを作り上げる。坂本さんは「『ここの豆腐じゃないと』と言ってくれる人もいる。豆腐と河原内の自然を一度味わって名前を考えてほしい」と応募を呼びかける。
「河原内とうふ」は予約販売にも応じる。電話(坂本さん 090-9592-5210)かインスタグラムで受け付ける。