別府の聖人保育園（別府市上人仲町）で3月25日、温泉の源泉を楽しむ市内の観光地「地獄」7カ所をイメージした料理教室が開かれた。

完成させた「別府7地獄料理」を前に記念撮影

　別府市が市政100年を迎えるに当たり、地域の観光資源を子どもたち自身で守り、育てていってほしいと企画した。

　立松食育研究所が協力。事前に対象の4歳児に、海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄、鬼石坊主地獄、鬼山地獄、かまど地獄の写真を見てもらい、思い浮かぶ料理や食材などを挙げてもらった。寄せられたアイデアには、海地獄の「オオオニバス」の葉はリンゴやズッキーニの輪切り、血の池地獄はトマトソースなどがあり、同研究所が「海地獄ほうれん草のシチュー」「血の池地獄ハンバーグ」などの料理に具現化した。

　当日は13人が参加。職員や所員に手伝ってもらいながら、ソースを混ぜたり、盛り付けたりして、それぞれが担当する「地獄料理」を完成させた。

　「竜巻地獄ど～なっつ＆から揚げ」では熱湯と噴気の噴出口をドーナツ、周囲の積み石を大分名産のシイタケや名物の唐揚げなどで再現。担当した女児は「シイタケを付けていくのが楽しい」と笑顔見せていた。

　浅尾夏江園長は「地獄は色や形さまざまで子どもたちも喜んでアイデアを出した。調理も楽しんでいるし、これを機に地元の名所を理解していってもらえれば」と期待を込める。