JR九州は9月30日、来年3月開業予定の大分駅ビル(大分市要町)の名称とシンボルマーク、主なテナント18店を発表した。
大分駅ビルは既に開業している豊後にわさき市場、大分駅南立体駐車場、大分駅西駐車場を含めた名称を「JRおおいたシティ」と発表。コンセプトは「心ゆたかなライフスタイルを創造・提案し 大分都心部の賑(にぎ)わいづくり 魅力的なまちづくりに貢献する」で、ビル・シンボルロゴはドーンデザイン研究所代表の水戸岡鋭治さんがデザインした。
駅ビルはタワー部分を含めて地上21階地下1階。このうち1階~4階部分の商業施設の名称を「アミュプラザおおいた」(約3万1000平方メートル)とし、JR九州が運営する「アミュプラザ」では博多、鹿児島に次ぐ九州3番目の大きさとなる。約190店のテナントが入る予定となっており、発表では大分初のテナントなど売り場面積約3割~4割を占める予定の主要18店を紹介した。
商業施設の屋上には多種多様な木を植え、子どもが自然と日本の伝統を遊びながら学べる九州最大級の屋上庭園(約4500平方メートル)を整備する。
21階建てのタワー部分の8階~18階に入るJR九州ホテルの名称は「JR九州 ブラッサム大分」として、プレミアムクラスの宿泊主体型ホテルと位置付けている。ダブル・ツインの客室をメーンに190室を備える。
JR九州ホテルズ小浜社長は「ビジネス客や女性客のニーズに合わせたゆったりと過ごせる広めの空間を準備した。大分の観光をさらに発展できるよう県外、海外からのお客さまを迎え入れる施設にしていきたい」と意気込む。
10月1日付で、「大分ターミナルビル」から「JR大分シティ」に社名変更する運営会社の関信介社長は「大分のまちと駅が一体となって都心のにぎわいを創出できる駅ビルとして、商店街と一緒になって中心部を盛り上げていきたい。人々が集い、つながり、にぎわい、まちが華やぐ交流の場になれば」と期待を寄せる。「大分は幸い本当の中心部に駅がある。まちづくりの一員としてこれから何ができるかを考え協力していきたい」とも。