大分のスペシャルティーコーヒー専門店「タウトナコーヒー」(大分市六坊北町4、TEL 097-574-9933)が10月1日、オープン2周年を迎えた。
オーナーバリスタの山下さんは京都市右京区に本社を構えるコーヒーの老舗「小川珈琲」で経験を積み、2年前に地元大分で念願のコーヒー専門店をオープンした。バリスタ歴は14年になる。
店舗面積は約12坪。カウンター4席、テーブル8席の計12席を用意。店内は白い壁面に木のぬくもりを感じるテーブルや一枚板で作られたカウンター、ソファ席などでゆったりとした雰囲気を演出している。店内に豆を焙煎(ばいせん)するロースターも設置されている。
メニューのコーヒーは高温高圧で抽出するエスプレッソ(280円~)と3種類の器具から抽出方法を選べるブリューイング(380円~)、自家製のスイーツ(350円~)などを用意。豆はブレンドとシングルオリジン(産地を国単位ではなく農園などより小さい単位で捉え、栽培品種・生産方法にこだわった安心で上質な生産者の顔が見えるコーヒー)を選ぶこともできる。
コンセプトは「From seed to cup(種子・豆からカップまで)」で、一貫した体制・工程で品質の管理が行き届き、風味特性を持ったコーヒーを意味している。一般に多く流通している「コマーシャル」というグレードの物とは違う「スペシャルティーコーヒー」をメーンに提供している。
山下さんは「これからは透明性の高い商品が求められる。豆の産地や生産者、そしてコーヒーを焙煎して抽出するカップまで、トレーサビリティー(追跡可能性)・サスティナビリティー(持続可能性)は徹底している。協議会や講習会に参加し徹底したコーヒーの品質を維持する技術にさらに磨きをかけている」と話す。「特別なものでなく、ゆったりとした日常を過ごすために使ってほしい。おいしいものを単純にこれからも届けたい」と意気込む。
営業時間は11時~20時。月曜定休。月に数回、少人数制でコーヒーセミナーも開催している。