大分県立芸術文化短期大学(大分市上野丘東1)で12月12日、大分圏清掃整理促進運動が開催された。
同運動は大分トイレンナーレのイベント部会の企画で、6月を皮切りに毎月10日、市内中心市街地で早朝に実施しているイベントの関連事業。同大非常勤講師を務める大分市美術館の管章館長が担当するアートマネジメント演習の講義の一環で行われた。
大分市でイベント事務局を務める三ノ宮さんがトイレンナーレの説明と用意された白衣についての説明を行い、「不思議な体験をしてほしい」と話した。続いて管館長が、同イベントがなぞらえた芸術集団「ハイレッド・センター」が1964(昭和39)年の東京オリンピックに合わせて行ったアートパフォーマンス「首都圏清掃整理促進運動」についての説明を行った後、実際に白衣に着替えトイレ清掃を行った。
管館長は「白衣を着ることで信頼性や怪しげな集団とどちらにも見える。外に向けて発信する一つのツールとして効果が得られることを実際に体験してほしかった」と話す。参加した専攻課1年、瀧本花梨(かりん)さんは「自分自身もすごく不思議に思えた。すれ違う先輩達も驚いていたのを感じてパフォーマンス性を感じた」と話した。
次回の促進運動は来年1月10日、中心市街地で予定している。