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大分・日出町の国指定重要文化財「的山荘」で築100年記念イベント 限定料理も

「的山荘」築100年記念祭をPRする日出町観光協会の佐藤さん

「的山荘」築100年記念祭をPRする日出町観光協会の佐藤さん

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 大分・日出町の「的山荘(てきざんそう)」(速見郡日出町、TEL 0977-72-2321)で7月4日から、築100年記念イベントが開かれる。

築100年を迎えた国指定重要文化財「的山荘」

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 1915(大正4)年に「馬上金山」(現、杵築市山香町)の金採取で富豪となった成清博愛(なりきよひろえ)氏が邸宅として建設した同建物。日出町観光協会事務局長の佐藤隆さんは「木造技法や資材など、当時の近代和風建築の粋を集めた建築物」と話す。

 敷地面積は1万810平方メートル、建物面積は945平方メートル。「的山荘」の名は成清氏が金山に入山する際に「山を的(あ)てたい」と願いを込めて付けた雅号(がごう)を取り、後に「的山荘」と呼ばれるようになった。

 1964(昭和36)年から成清家が料亭として活用し、皇族もたびたび訪れている。2010年に「文化財として守り続けてほしい」と日出町に譲渡し、2014年、「旧成清家日出別邸」として国の重要文化財に指定された。

 記念祭では同町の特産品「城下かれい」を使った的山御膳(3780円、1日限定20食 要予約)を用意するほか、現地見学会、シンポジウム、夕暮れ演奏会、歴史散策スタンプラリーなどを予定する。

 佐藤さんは「日出町が誇る重要文化財の中で、特産品の城下かれいなどをぜいたくにゆっくりと味わってもらいたい。多くのお客さまが日出町に訪れ、街の素晴らしさを体感してもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 開館時間は10時~20時。入場無料。7月20日まで。

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