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大分市美術館で工業デザイナー水戸岡鋭治さん展覧会始まる 館内にミニトレインも

大分市美術館全体を使用したデザインワンダーランドに自信を見せる水戸岡鋭治さん

大分市美術館全体を使用したデザインワンダーランドに自信を見せる水戸岡鋭治さん

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 大分市美術館(大分市大字上野、TEL 097-554-5800)で7月11日、「水戸岡鋭治デザインワンダーランド 駅弁からななつ星まで」が始まった。

「3世代が楽しめる空間作り」と意気込む水戸岡鋭治さん

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 4月中旬に市内中心部にオープンした大分駅ビル「JRおおいたシティ」やJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」などのデザインを手掛けた水戸岡さん。1972(昭和47)年にドーンデザイン研究所を設立し、駅や鉄道車両のデザインや設計などを手掛ける。

 1992年の787系電車「つばめ」でブルーリボン賞などを獲得。以降も数々の賞を受賞するなど国内外から注目を集め活躍している。「上野の森の中にある日本でも有数の素晴らしい『森の中の美術館』全体を使いたいと思った。美術館は静かに絵やアート作品を鑑賞する場所になってしまっている。子どもから年寄りまで楽しめる展覧会にしたかった」と話す。

 館内の展示室入り口にはミニトレインの出発口にもなっていて、出発時には蒸気機関車の出発音が館内に鳴り響く演出も施す。美術館の岡村さんは「美術館としても新たな挑戦。これまでに無い異例ずくめの展覧会になった。しかし、お客さまの反応はすごく良い」と自信を見せる。

 鉄道車両や、駅ビルのプレゼンテーション時のパネル、駅弁の包装紙など、水戸岡さんがデザインした作品約1000点以上を展示。ホテルや車両内で実際に使用されている椅子なども車両を思わせる配置で設置している。

 水戸岡さんは「子どもはこの場所に訪れ、直感的に楽しい場所として『見て』『触って』と体験して楽しんでくれている。家族3代が楽しめる空間。このワンダーランドをぜひ楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。「おじいちゃん、おばあちゃんも孫と一緒にミニトレインに乗ってくれているのがうれしい」とも。

 別府市から親子で訪れた中野貴文さん(45)は「カラフルなデザインやかっこいい電車など水戸岡さんのデザインが好き」と話す。境川小学校に通う文翔(ふみと)くんは「ななつ星が好き」と話す。

 開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は、一般=1,200円、高校・大学生=900円、中学生以下無料。9月27日まで。

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