大分に創業支援拠点「おおいたスタートアップセンター」(大分市東春日町、TEL 097-534-2755)がオープンして3カ月がたった。
2015年度開始の「おおいたスタートアップ支援事業」に伴い、既存インキュベーション施設「iプラザ」を改修し創業支援拠点として開設した同施設。
オフィスに利用できる個室3室、法人登記可能なブース席10席、交流スペース、セミナールームを設け、4人のスタッフを常駐させる。「雑談のみで終わらない」事業実施環境を目指す。
6月9日のリニューアルオープンから累計来場者は700人を超え、「想定を大きく上回っている」と同施設の櫻木所長。現在の会員数は、210人。マスコミなどでの露出や口コミの効果により、10カ月で200人という当初の計画を大幅に超えた。
創業者が入居する個室やブース席は既に埋まっていて、ブース席も6区画が埋まっている。
9月からは、独自の創業準備ロングランセミナー、企業とコラボした「すたこらセミナー」、外部に委託し企業が行うセミナーなど、3種類のセミナーを開いている。10月からは、スタートアップ道場、起業家対象の研修のほか、11月からは各市町村の創業支援担当者を対象としたインキュベーション・マネジャー研修を行い、起業家と支援者の両方の底上げを目指す。
櫻木所長は「大分の温泉のように、起業家たちが「湧き出てくる」仕掛けを作りたい。起業家たちの能力を引き上げ、横に広がっていけるオープンな場所やイベントをつくっていきたい」と意気込む。