大分駅府内中央口広場(大分市要町1)で10月24日・25日の両日、大友宗麟の功績や史実、南蛮文化都市大分の魅力を発信する「宗麟公まつり」が開かれる。主催は大分市(大分市荷揚町2、TEL 097-534-6111)。
2030年に生誕500年を迎える「大友宗麟」と「南蛮文化発祥都市おおいた」を全国に情報発信する「大友宗麟プロモーション事業」の一環として開かれる同イベントは、今年3月に開かれた「ザビエルサミット」などを含め今回で3回目。
ステージイベントは、豊後大友宗麟鉄砲隊の演舞や鶴崎踊り・津久見扇子踊りなどの郷土芸能などのほか、市内の高校生による書道パフォーマンス、コーラスや大分市の個人や団体などが考案する市民提案事業約15案の中から選ばれた事業も実施する。
16世紀ごろの豊後府内に実在したと言われる「府内唐人町」の再興をテーマに、その時代にポルトガルから日本に伝わり生産量が全国2位の唐辛子をメーンとした露天10店が軒を連ねる「府内唐人町 ピリ辛グルメフェスタ」、大分県立芸術文化短期大学茶道部による「大茶会」が開かれる。
「NANBAN観光物産展」では、郷土料理アレンジコンテストの受賞作品試食会、甲冑(かっちゅう)の試着・学べるブースやステンドグラス、ジェルキャンドル教室などのワークショップなども開かれるほか、南蛮関係都市には長崎市から「角煮まん」、東九州自動車道関係都市として北九州、宮崎市も出展する。
関連事業としてホルトホール大分(金池町)で「大友氏顕彰フォーラムin大分」が開かれるほか、大分市と由布市をつなぐ計画で設立された「大湯(だいとう)鉄道」の開通100周年を記念したパネル展示や寸劇なども予定している。
市観光課の澁谷(しぶや)さんは「イベントを通して大分の歴史を身近に感じるとともに歴史や文化などの魅力を知ってもらいたい。期間中の多くの人で中心市街地の賑(にぎ)わいになり、楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、24日=11時~19時、25日=11時~16時。