大分のうみたま体験パーク「つくみイルカ島」(津久見市四浦、TEL 0972-85-3020)に11月3日、京都水族館(京都市下京区)のイルカ「アテネ」が仲間入りした。
「アテネ」は雄のハンドウイルカで、2004年7月に新江ノ島水族館(神奈川県)で飼育下4世として誕生。名前はアテネオリンピックにちなんで付けられた。2012年6月には、アテネと雌の間に赤ちゃんが誕生。世界初の飼育下の繁殖で5世が生まれ、学術的にも貴重な例として話題となった。
追い込み漁によるイルカの入手を問題視され、日本動物園水族館協会(以下JAZA)が世界動物園水族館協会(以下WAZA、本部・スイス)から会員資格を停止された問題で、同館を運営する大分マリーンパレス水族館(大分市神崎)の田中平館長は「他の動物園、水族館とのより強固な連携」を発言するなど注目を集めた。
同館広報担当の熊代徹さんは「イルカの個体確保に協力して取り組もうという水族館同士の連携の一つ」と話す。「時期は未定だが雌のバンドウイルカとの同居飼育を行い、繁殖を目指して取り組みたい」と意気込む。
同施設ではアテネが加わったことにより、雄8頭、雌6頭の計14棟のイルカを飼育している。