別府市鉄輪温泉で11月15日、「第1回鉄輪スケッチ大会」が開催された。主催はKannawa College・鉄輪スケッチ大会実行員会(TEL 0977-66-3251)。
別府8湯の一つで、「別府の湯けむり・温泉地景観として国の重要文化的景観に選定されている鉄輪温泉の良さを伝えるとともに、地域を盛り上げること」を目的に開かれた同イベント。地元の学生や家族連れなど110人が参加した。
参加者はそれぞれアクリル絵の具や油絵の具など好きな画材を使い、鉄輪温泉に設けられたスケッチエリア内の好きな場所で、自由に絵を描いた。エリア内を大分県立美術館の新見隆館長、別府大学短期大学部の伊藤昭博教授ら審査員が巡回し、湯けむりの立ち上る鉄輪温泉の景観などを思い思いにキャンパスに描く参加者にアドバイスなどを行った。
ほかに、写真部門のコンテスト、鉄輪の世間遺産ツアー、塗り絵でできる絵手紙作りの体験なども開かれた。
参加者は受付で渡された参加証のバッジを付けることで、マップに表記された鉄輪温泉の飲食店16店舗、温泉施設8店舗を楽しめる特典が用意され、「カフェ柳家」で蒸しシフォン、「ひろみや」で地獄蒸しのサツマイモ・卵などが無料で配られたほか、上人湯、鉄輪むし湯、ひょうたん温泉などで入浴無料または割引のサービスなど秋の鉄輪温泉を楽しんだ。
熱の湯公民館で公開審査・表彰・講評が行われ、新見館長賞に篠原希さん(10)、二宮圭一賞に岩瀬吏璃さん(5)、伊藤昭博賞に宮川愛里さん(13)、主催の鉄輪カレッジ賞に市川衣麻さん(9)が選ばれた。受賞者には審査員自ら制作した絵やオブジェなど豪華な賞品を進呈した。
審査員の伊藤昭博さんは「作品の展示期間中、昼はスケッチ大会の作品、夜は鉄輪の建物に投影したカメラ部門の作品を見て、当イベントで作り上げた鉄輪の新たな風景を楽しんでほしい」と期待を寄せる。
作品の展示は11月21日~23日。スケッチは鉄輪温泉各旅館ロビー、公民館、永福寺などで展示(10時~15時)、写真は鉄輪の建物の外壁に野外上映(19時~)を予定している。関連イベントとして21日に「新」鉄輪 世間遺産トークイベント(14時~)を予定している。