大分の中心市街地一帯で2月11日から、「宝のまち・豊後FUNAI芸術祭」が開かれる。
文化施設や地域と連携し、「大友宗麟」「南蛮文化」をテーマに文化・芸術団体の育成や振興に寄与することを目的に初めて開かれる同イベント。同市が所有する「ホルトホール」「コンパルホール」「平和市民公園能楽堂」の施設の特性を生かした新たなホール事業を実施するほか、まちなかでは仮装・コスプレパレードをメーンににぎわい事業を実施する。
ホルトホールで開かれる演劇は大分・別府を拠点に活動する「P-nuts」、全国高校演劇大会に出場し、最優秀賞を受賞した大分豊府高校演劇部などが出演するほか、コンサート等を予定している。コンパルホールでは月亭方正さんなどが参加する落語会や落語ワークショップなど、平和市民公園能楽堂では能「翁(おきな)」の公演が行われる。
中心市街地では13日、「南蛮絵巻~仮装パレード・コンテスト」を行い、にぎわいを創出する。関東や関西方面では既に地域活性化の成功例として広がる「コスプレイベントでにぎわいが創出できないか」と初めて同市主導で企画した。参加無料。参加者は所定の用紙に必要事項を記載して同課に持参かメールなどで1月31日までに申し込む。「既に申し込みは30組を超えていて、50組程度の参加を想定している」と同市企画部文化国際課の緒方さんは話す。
仮装パレード(14時~)は、JR大分駅府内中央口広場をスタートする。セントポルタ中央町、ガレリア竹町、府内五番街などを2コースに分かれて中心市街地の主要通りを練り歩く予定。コンテスト(17時~)は、ガレリア竹町ドーム広場に設置したステージで参加者がPRする。審査員により決定したグランプリ受賞者には賞金10万円が贈られる。
緒方さんは「これまでに無い新しいイベントをたくさん用意した。演劇やコンサートも新たな視点で企画している。仮装をメーンとした街中での演出も気兼ねなく多くの人に参加してもらい、早春の新たな取り組みを楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。
演劇やコンサートは入場料が必要。同芸術祭は2月27日まで。