大分の長浜神社（大分市長浜町1、TEL 097-532-6452）で7月5日、市内最初の夏祭り「長浜神社夏期大祭」が始まった。

　1406年創建といわれ、鎮座600年を超える同神社。同祭は毎年梅雨の時期に開かれ、別名「雨の長浜さま」と呼ばれ市民に親しまれている。神社市場内の塩九升（じょくじょう）通りと長浜通りには約120店の露天が軒を連ねる。昨年に続き、不用品などを使い何かに見立てる「風流見立て細工」は、長浜小学校の児童を中心に永池通り東栄会が手伝って制作した。

　名物は病気回復を祈願した「おみか」という女性が、病気が治ったお礼に神社に供えたことに由来する「おみか餅」（800円）。ネズミモチの木に3色の餅が飾られている。

　同会会長の佐藤栄昭さんは「今年も児童が関わって制作した。地元の子どもがお祭りに参加して受け継いでいってもらいたい。少しでも祭りのにぎわい、地域の活性化につながれば」と期待を寄せる。

　「今年は災害もあり九州全体で元気が無いといわれているが、大分最初の夏祭りから『大分、九州は元気だよ』と発信していきたい。多くの方に参加してもらえれば」長浜神社の野田宮司。

　開催時間は、6日の宮みこし巡行＝16時～21時50分、宇目神楽奉納＝18時～、7日の御獅子さま後祭巡行＝19時30分～21時45分、長浜神楽奉納＝17時30分～。今月7日まで。