大分駅府内中央口広場(大分市要町1)で10月15日・16日の両日、大友宗麟の功績や史実、南蛮文化都市大分の魅力を発信する「宗麟公まつり」が開かれる。
2030年に生誕500年を迎える「大友宗麟」と「南蛮文化発祥都市おおいた」を全国に情報発信する「大友宗麟プロモーション事業」の一環として始まった同イベントは今回で4回目。市・歴史保存会、観光協会などで構成する実行委員会形式では初の開催となる。
豊後大友宗麟鉄砲隊の演舞や鶴崎踊り・津久見扇子踊りなどの郷土芸能や別府のAPU立命館アジア太平洋大学の留学生によるパフォーマンスのほか、昨年も好評を得た大分県立芸術文化短期大学茶道部による「大茶会」では、当時を再現した演劇も取り入れるなど当時の雰囲気を再現する。スタッフも南蛮風の衣装を身に着けるなど、演出にもこだわりを見せる。
16世紀ごろの豊後府内に実在したといわれる「府内唐人町」の再興をテーマに、その時代にポルトガルから日本に伝わり生産量が全国2位の唐辛子をメインとした露天が軒を連ねる「府内唐人町 ピリ辛グルメフェスタ」など多数のイベントを予定している。
大分市観光課の小川さんは「大分の歴史を身近に感じるとともに歴史や文化などの魅力を知ってもらいたい。当時の雰囲気や空間演出など工夫を凝らした。期間中の多くの人で中心市街地のにぎわいになり、南蛮から最初に伝わったといわれる唐辛子をテーマとした食や各種イベントなどを、子どもから大人まで多くの人に楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、15日=10時~18時、16日=10時~16時。