大分県臼杵市の二王座「歴史の道」周辺で11月5日・6日の2日間、「うすき竹宵(たけよひ)」が開催された。主催は実行委員会。
竹林保全や市中心部への誘客を目指し始めた同イベントは今回で20年目。臼杵市にゆかりのある音楽プロデューサー小室哲也さんと臼杵高校箏曲部との共演をメインステージイベントとして開催した。そのほか、茨城県常陸太田市・長崎県平戸市との「交流都市物産市」を展開するなど、さまざまな企画で会場が賑(にぎ)わった。
天候に恵まれた今年は例年以上の来場者で「過去最高の11万人」と言う。訪れた観光客が趣向を凝らした竹のオブジェや、城下町の街並みに浮かぶ明かりの前で写真撮影するなど楽しむ様子が見られた。
「20年目の今年は原点回帰ということで、人工的なものを使わず、竹とろうそくでどれだけ明るく作れるのかやってみたかった」と、多福寺でのオブジェ制作を担当したボランティア団体「ともしび」の平川友美代表は話す。オブジェ制作者も年々減少傾向にあり「もっとオブジェを作る人が増えるとうれしい。若い人や県外の方もぜひ参加してほしい」とも。
津久見市から毎年訪れると言う石堂悠さんは「暗い夜道の中、竹から漏れる光が映えて美しかった。来年もぜひ来たいと思う」と話していた。