大分市のアートプラザ(大分市荷揚町3、TEL 097-538-5000)で現在、アートプラザ開館20周年記念「西元祐貴 龍のキセキ」 大分展が開かれている。同実行委員会の主催。
西元さん(30)は鹿児島県出身の「墨絵アーティスト」。日本を代表する新進気鋭の作家として躍動感と力強さを追求した作品を発表している。日本古来の「龍」や「侍」を題材とするほか、スポーツ選手やミュージシャンをモチーフとした斬新な作品も描く。
「龍のキセキ」は西元さん初の巡回個展で、大分展は今年1月の福岡に続いて2カ所目。これまでに描いてきた「龍シリーズ」や「リオ五輪メダリスト」のほか、「大友宗麟」や「ラグビーW杯日本開催」を題材とした新作など約70点を展示している。
「リオ五輪-」では聖火ランナー、体操やテニスの選手らを大胆で繊細なタッチで表現。メインのブースでは数枚の紙で表した迫力満点の「巨大龍」が来場者を出迎える。このほか、墨絵製作時の体の動きをデータ化して作ったというプロジェクションマッピングや墨絵制作に至る過程を紹介する映像も放映している。「作品はもちろんだが、その空間全体も味わってほしい」と西元さん。
作品は自由に撮影できるほか、会場には西元さんへのコメントを書くメッセージボードも用意している。
開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入場料は、一般=1,200円、大学生・高校生=800円、中学生以下無料(小学生以下は高校生以上の保護者同伴)。9月9日まで。