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別府市の本願寺別府別院で「お坊さん本気の肝試し」 今年は2日間開催

本願寺別府別院の「きもだめし」

本願寺別府別院の「きもだめし」

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 別府市の本願寺別府別院(別府市北浜3、TEL 0977-22-0146)の本堂内で7月28日・29日、肝試しイベントが開かれる。

本願寺別府別院

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 寺に訪れたり仏壇の前で手を合わせたりする機会が少ない若年層に、寺や仏の教えを身近に感じてもらう同寺独自の催し。「べっぷ火の海まつり」の関連イベントとして2016年から実施している。

 当初は一日限定のイベントだったが初回約500人、昨年は約1000人が列を作る人気となったため、今年は2日間の開催とした。キャッチコピーは「お坊さんが本気で考えたお寺できもだめし」。

 肝試しには本堂と、本堂を囲む渡り廊下や小部屋を使用。コースは、悪行を重ねた人間が死後に行くとする「三悪(さんまく)道」をコンセプトに「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」の世界をイメージして作る。来場者は真っ暗な廊下の先々で愚かな姿の「畜生」、むさぼりを繰り返す「餓鬼」、説教する「赤鬼」などが待ち受ける順路を進み、最後に本堂で僧侶とともに合掌する。1周約10分。驚かす役には変装した僧侶のほか、立命館アジア太平洋大(APU)の学生も参加するという。

 企画を考えた佐藤淳心さん(42)によると、前2回の開催はいずれも好評で、肝試しを純粋に楽しむ子供や怖がる若い女性のほか、涙ぐみながら「改心」する大人もいたという。「誰もが持つ心の汚い部分にそれぞれが気付いてもらえるだけで十分。途中『入棺体験』などの仕掛けも盛り込んでいるので楽しみながら自分に向き合ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 会場時間は17時~20時。入場料はさい銭。

 「べっぷ 火の海まつり」は27日~29日の日程で別府市の中心街で開かれる。別府駅周辺でビアガーデンや夜市、海門寺公園で屋台村、スパビーチでは花火大会などがある。

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