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別府ブルーバード劇場の「カメラを止めるな!」盛況 大谷ノブ彦さん来場で再加速

満員札止めとなった「大谷映画会」

満員札止めとなった「大谷映画会」

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 映画「カメラを止めるな!」の勢いが別府でも止まらない。8月4日から上映を始めた「別府ブルーバード劇場」(別府市北浜、TEL 0977-21-1192)では連日満員の盛況が続いている。8日には同館での上映を仕掛けた佐伯市出身のお笑い芸人・大谷ノブ彦さんが来場。軽妙なトークで満員の会場を沸かせ「カメ止め人気」を加速させた。

館長の岡村さんと大谷さん

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 同館では4日から一日2回上映を実施してきたが、各回ほぼ席が埋まっている。ロゴ入りのTシャツやパンフレットもすぐに売り切れる人気で、館長の岡村照さん(87)は「昭和を思い出すような盛り上がり。客層も若い人が多く熱を感じる」と話す。すでに複数回観賞したというファンもおり、同館では今後もリピーターが増えると見ている。

 同作品の上映は「ブルーバードをこよなく愛す」大谷さんの推薦で決まった。同館では映画観賞とトークショーを行う「大谷映画会」を定期的に開いており、今回は大谷さんが所属する吉本興業が制定した「笑いの日」(8月8日)に合わせて「笑える映画を上映しよう」と企画した。イベントは8月8日・9日に行い、そのうち8日の上映分として大谷さんがここ数カ月で見た映画の中で面白く印象に残っていた「カメラを―」を選んだという。

 8日のイベントも満員札止めとなったが、開始直前の19時前になってもキャンセル待ちの列が残った。上映前に大谷さんは「今年の最大トピックになる傑作で、『2018年はこの映画があった年』として思い出されるようになると思う。そうした作品を愛するこの劇場で上映できてうれしい」と話し、「東京で話題となる前からかなり早い段階で別府での上映を決めることができた。今ここで見られるのは完全に僕のおかげ。これだけは自慢させてほしい」と会場の笑いを誘った。

 11日からは一日1回のレイトショーとし、会社帰りでもゆっくり見られる時間帯に切り替える。同館での上映は17日まで。

 同館では9日19時からの「大谷映画会」でも「カメラを―」を急きょ、上映する。当初予定の「EDあるいは(キミがもたらす予期せぬ勃起)」と合わせて2本立てとする。入場料は2,000円。当日券あり。

 「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)は、約300万円の低予算で製作されたインディーズ映画。ストーリーは「37分間ノーカットのゾンビ映画を『撮ったヤツらの話』」。キャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる」。今年6月23日に東京都内のミニシアター2場で公開されると、SNSを中心としたクチコミや芸能人の高評価などで人気が沸騰。公開劇場は異例のスピードで増え、8月8日現在、上映中および公開予定の劇場は全国で139館に達している。

 大分県では大分市の「シネマ5」(大分市府内町2、TEL 097-536-4512)が7月28日・29日に先行上映。8月18日から「シネマ5bis」、9月22日から「日田リベルテ」(日田市三本松、TEL 0973-24-7534)で公開される。

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