写真に興味のある若者を対象とした「発信!エコール ド おおいた ハービー・山口 写真の学校」が11月23日、大分市内で開かれる。撮影巡りやレクチャーを通して国内外で活躍するプロカメラマンから撮影スタイルを学ぶ。
「発信!エコール ド おおいた ハービー・山口 写真の学校」
九州国画会写真部(TEL 097-533-2003)などの主催。国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の分野別事業。同部創立40周年記念「おおいたフォトウィーク2018」(11月20日~25日)の一環で、高校生や大学生を含む40歳以下の若い世代を対象に写真の奥深さや面白さを伝えようと企画した。同部が一般を対象としたイベントを開くのは初めて。
山口さんは1950(昭和25)年生まれの68歳。東京都出身。渡英先のロンドンで感性を磨き「人間の希望」「人が人を好きになる写真」をテーマに、スナップやポートレートをモノクロームで表現するスタイルを確立した。個展開催のほか、著名人の写真集発表やCDジャケット撮影を手掛け、エッセー執筆、ラジオやテレビのパーソナリティーも務める。2011年度日本写真協会賞作家賞。九州産業大学客員教授。
同部企画部長の森晴繁さん(54)は「写真と良い出合いをするには、良い先生との出会いも大切。山口さんは感動の種やヒントをたくさん持っているし、撮影する人に声掛けする柔らかい物腰や自然なアプローチなどは勉強になるはず」と話す。
11月23日は10時からアートプラザを起点に五番街、赤レンガ館、JR大分駅などを巡り、山口さんから撮影のポイントを学びながら風景や人を写真に収める。13時からは撮影した写真をプリントにして山口さんから評価やアドバイスを受ける。このうちの1枚は11月20日からアートプラザで開く写真展「アンデパンダン展」にも展示する。16時からの山口さんの講演会は無料で誰でも参加できる(要事前予約)。
森さんは「プロから写真に関するさまざまな要素を直接学べる良い機会。5年、10年たっても残る内容なので軽くドアをたたくつもりで参加してほしい」と呼び掛ける。
「写真の学校」の対象は16歳以上40歳以下。参加費はテキスト代、プリント代など2,000円。定員は30人。締め切りは10月31日。撮影用のデジタルカメラは持参。「写真の学校」「講演会」の参加申込用紙は公式ホームページからダウンロードできる。申し込みはメール、ファクスで受け付ける。