食べる

日出町の総菜店「まんぷく笑店」2年半ぶり復活 漁港に笑顔の輪広がる

「まんぷく笑店」の阿部さん(前列)、峯さん、井原さん、安部さん(後列左から)

「まんぷく笑店」の阿部さん(前列)、峯さん、井原さん、安部さん(後列左から)

  • 71

  •  

 日出町の女性4人が手製総菜を販売する「まんぷく笑店」(日出町豊岡本町、TEL 090-7388-8068)が11月下旬、豊岡漁港の広場で2年半ぶりに営業を再開した。週3回の開店日はいずれも復活を待ちわびていた地域住民らでにぎわい、地域の漁港に笑顔の輪が広がっている。

笑顔で総菜を選ぶ買い物客

[広告]

 日出町で漁業を営む安部睦代さん(46)と母の峯正江さん(75)、児童クラブ支援員の井原眞理さん(39)と母の阿部千代さん(65)が2014年に同漁港の定期市に出店したのが始まり。4人の明るい人柄と、新鮮な魚や野菜を使った総菜が人気の店となっていたが、井原さんの出産などを機に2016年5月から休業していた。

 今年に入って井原さんが時間を取れるようになり、体調を崩していた峯さんも元気を取り戻したことから「そろそろという頃合い」で11月23日に再オープン。港の一角にある店舗を新たに借り、火曜、金曜、日曜に営業することにした。

 復活した店先には以前同様、井原さんのコロッケ(100円)、峯さんの巻きずし、阿部さんの鶏飯(以上350円)といった人気商品のほか、鳥天、筑前(ちくぜん)煮、白身魚のフライ、アジの南蛮漬けなどが並ぶ。第1回日出町漬物コンテスト(2014年)で優勝した、安部さんが作る「よいどれイカキムチ」(100グラム・250円)も健在だ。

 価格の多くは350円に設定している。新商品などは「その場の雰囲気や感覚で決める」と安部さん。「地域の人が潤って、赤字が出なければそれでいい」というスタンスは休業前と変わらない。

 再開直後から地域住民のほか近隣市からも購入客が訪れ、4人に「待ってたよ」と声を掛けては総菜をまとめ買い。町内の40代主婦は「安いしおいしいし、本当に助かる」と復活に大喜びしていた。峯さんは体調は万全ではないとしながらも「やはり外に出ていろいろな人と話ができるのが楽しいしうれしい。生きがいにもなるし元気も出る」と笑顔で話した。

 2年半でためた元気を放つように4人の動きは精力的。日替わりや新作メニューを用意しているほか、年末年始や各種イベント用の弁当やオードブルなどの注文なども受け付ける。井原さんは「おなかいっぱいモリモリ食べて、満腹になって、笑ってほしいと始めた4人の趣味のような店。これからも力を合わせて笑顔を手渡ししていきたい」と再スタートに気持ちも新たにしている。

 営業時間は火曜・金曜=15時~18時、日曜=10時~17時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース