大分県内の企業とデザイナーらがチームを作って新事業を展開する「CREATIVE PLATFORM OITA(クリエーティブ・プラットフォーム・大分)」の報告会が2月21日・22日、iichiko総合文化センター(大分市高砂町2)の1階アトリウムプラザで開かれる。日本を代表するグラフィックデザイナーの梅原真さん(梅原デザイン事務所)、佐藤卓さん(TSDO代表)もトークイベントに参加する。
県の「クリエイティブ・プラットフォーム構築事業」の成果を発表する催しで、昨年に続いて2回目。独自技術やノウハウを持つ県内の企業とデザイナーやコピーライターらが、チームを組んで開発してきた商品やサービスなどを発表する。「OITA STARTUP CREATIVE MONTH(大分スタートアップ・クリエーティブ・マンス) 2019」と連携して開催する。
今年は大分香りの博物館、大分フットボールクラブ、太田旗店、九州食肉学問所、ジェイ・パック、シセイ・アグリ、石仏観光センター、関屋リゾート、坊主地獄、耶馬溪観光開発、幸建設、鬼塚電気工事、児童養護施設 森の木などがブースを構えて成果や経過などを報告。このうち、関屋リゾート×服部滋樹さん×光浦高史さん、坊主地獄×神鳥兼孝さん、大分フットボールクラブ×ロフトワーク、児童養護施設森の木×原田祐馬さん(以上21日)、ジェイ・パック×城谷耕生さん、幸建設×原田祐馬さん、鬼塚電気工事×清川進也さん(以上22日)の7チームが特設ステージで事例報告を行う。
梅原さんをゲストに招いたスペシャルトークは21日16時30分から開催。梅原さんは生まれ故郷の高知県を拠点に活動するデザイナーで、土地や作り手の特性を生かした「一本釣り・藁(わら)焼きたたき」「ポン酢醤油(しょうゆ)・ゆずの村」「しまんと地栗」などをプロデュースしている。当日は「土地の力を引き出すデザイン」をテーマに約1時間にわたって語る。
22日は16時から佐藤さんが登壇する。「ニッカ・ピュアモルト」の商品開発、「ロッテ・キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」のパッケージデザインなどを手掛けるグラフィックデザイン界の第一人者で、ステージでは「デザインの役割 価値とは何か」について語る。
両トークイベントのモデレーターは同事業編集長の山出淳也さん(NPO法人BEPPU PROJECT代表理事)が務める。会場には約50席を用意する予定で、着席希望者は事前申し込みが必要。
運営する同NPOの月田尚子さんは「県内企業とクリエーティブな人材のタッグで生まれた事例は魅力的。梅原さんと佐藤さんの話を直接耳にできる機会もめったにないので、企業や事業主の方はもちろん、一般の方にも見て聞いてほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は11時~18時。参加無料。