大分県は2月13日、「朝ごはん食べて朝シャキーン」キャンペーンを開始した。「大阪テーマパークの旅」などが当たるSNSイベントなどを行い、幅広い世代に朝食摂取を呼び掛ける。
県が2016年度から進めている第3期食育推進計画の一環。成長期の小学生、進学や就職などを控えた若い世代、食卓を預かる保護者らを対象に、PR動画配信やSNS投稿企画を展開し、朝食摂取の意識向上を促す。キーワードは「朝シャキーン」。
動画は女子高生が朝食を取ると元気になるという内容で、15秒版とSNSイベントの内容を盛り込んだ30秒版の2本を制作した。11日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。県の食育関連の動画配信は6月の「郷土料理ラッ婆」に続いて2回目。
画像共有アプリ「インスタグラム」を活用したイベントは、朝ごはんを食べた後の「シャキーンとした顔」や「朝ごはん」の写真を投稿するもので、抽選で「さんふらわあで行く大阪テーマパークの旅」(ペア3本)のほか、野菜詰め合わせ(5本)、干ししいたけ・加工品詰め合わせセット(3本)、関のりゅうきゅうセット(2本)、クオカード500円分(20本)など46本が当たる。公式アカウント「@asashakiiin」をフォローした上で「#朝シャキーン顔」または「#朝シャキーンの素」を付けて投稿する。3月24日まで。
大分県の小・中学生を対象とした2018年度学力定着調査によると、朝食を毎日食べる児童(小学5年)は89.4%で全国平均(91.2%)と比べて低い。中学生(2年)は77.5%で全国平均(77.1%)を上回っているが、県ではそれぞれ93%、92.5%まで引き上げる目標を掲げている。
保護者世代では20~39歳の男性で57.3%、女性で68.8%(2016年度の県民健康意識行動調査)にとどまっており、県食品・生活衛生課の担当者は「子どもたちは朝食を毎日食べるか食べないかで学力や体力に差が出てくる。今現在の習慣化はもちろん、これから親となっていく世代の意識も高めていきたい」と話す。