「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」が現在、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で開かれている。7つのエリアに小説の挿絵や絵本の原画、「まぼろしの人形」など約500点を展示。ムーミンとその仲間たちの世界を堪能できる。
ムーミン展大分展実行委員会などの主催。日本フィンランド外交関係樹立100周年を記念して開く。今年は春の東京を皮切りに大分、石川、愛知を巡回する。
ムーミンはフィンランドを代表する芸術家トーベ・ヤンソン(1914~2001年)が生み出したキャラクター。愛らしい姿とユーモアあふれる言葉で、その仲間たちとともに世界中で愛されている。
会場ではフィンランドのタンペレ市にある「ムーミン美術館」収蔵の原画やスケッチ、風刺雑誌の挿絵、「まぼろしのムーミン人形」とされる「アトリエ・ファウニ」のフィギュアのほか、イースターカード、カレンダーの原画、銀行や新聞の広告などを展示している。
制作風景の映像や切り絵の動画を投影。「ミイ」の着せ替え紙人形、陶器製の「スナフキン」なども並ぶ。トーベが来日した際のスケッチや翻訳者との交流を示す資料も紹介している。
県立美術館の井上洋一特別顧問は「トーベの生きた時代と合わせてムーミンの姿が変わっていくさまを見てほしい。家族、友人、人間、愛を考えさせてくれる展覧会。感想を述べ合ってもらえたら」と話している。
7月6日・20日、8月3日・17日・31日は14時から学芸員によるギャラリートークを行う。参加無料(要展覧会観覧券)。
観覧料は一般=1,400円、大学生・高校生=1,000円、小中学生=700円。「ペア割券」「お団子ヘア割」あり。開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。9月1日まで。