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大分市の「祝祭の広場」で目玉の可動式屋根試運転 「小」が「大」にすっぽり

大屋根の下に収まる小屋根

大屋根の下に収まる小屋根

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 大分市が旧パルコ跡地(大分市府内町1)で整備を進めている「祝祭の広場」で7月23日午後、目玉となる可動式大型屋根の試運転が公開された。

内側から見上げた屋根の様子

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 屋根は大小2基で構成。大屋根は長さ19.2メートル、幅18.95メートルでガラス部分の面積は363.84平方メートル。高さは11.72メートル。小屋根は幅16.15メートルで面積310.08平方メートル。高さは10.13メートル。重量はそれぞれ約60トン、55トン。

 2基をレール(幅6センチ、長さ66.6メートル)上で動かし、小屋根を大屋根の下に収納したり、並べたりすることで5パターンの使い方ができる。動力は南側上部に取り付けたソーラーパネルで蓄えた電気で、移動速度は分速10メートル。

 23日は各機器の動作、2基の位置関係、係留固定などの確認を目的に、小屋根の試運転を実施した。関係者や報道陣が見守る中で係員がボタンを押すと音楽とともにゆっくりと始動。約5分をかけて大屋根の下に潜り込んだ。道路から試運転の様子を見守った市内の30代主婦は「動くのは近代的で格好がいい。早く利用してみたい」と話した。

 今後は7月中に大屋根の試運転を行い、8月上旬からアスファルトなどの舗装工事に入る予定。市都市計画部まちなみ企画課では「現在の進ちょく率は約70%。風雨の影響などは少なく工事は順調に進んでいる」としている。

 「祝祭の広場」の敷地面積は約4309平方メートル。可動式屋根のほか、コンテナ型イベント施設、ウッドデッキ、ステージ、芝生広場、トイレ棟などを備える。今年2月の着工で、8月末完工予定。9月に完成記念式典を行い、ラグビーW杯日本大会(9月20日~11月2日)の期間中は国内外から訪れる観客をもてなす場として活用する。

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