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大分県立美術館で「アート・スクラム」 小澤征爾さんらの「ラグビー球オブジェ」ずらり

大分県立美術館で始まった「アート・スクラム」

大分県立美術館で始まった「アート・スクラム」

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 日本を代表する芸術家がラグビーボールをモチーフに制作したオブジェを展示する「ART SCRUM(アート・スクラム)」が8月16日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)の1階アトリウムで始まった。指揮者の小澤征爾さんや同美術館を設計した建築家の坂茂さんら15人の「ラグビー愛」詰まった作品群が、訪れた人の目を引いている。鑑賞無料。

坂さんの「木造ラグビー“ボール”パーク」

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 ラグビーW杯日本大会の公式スポンサー三菱地所の主催。大分県芸術文化スポーツ振興財団・同美術館の共催。

 ラグビーの自由性と想像力にあふれたゲーム運びを芸術に見立て、「ラグビーは、アートだ。」をコンセプトとした企画。ラグビー経験のある画家、彫刻家、アートディレクター、空間デザイナーらが作者として参加している。6月12日~11月2日の日程で、東京を皮切りに横浜、大阪、大分、箱根などを巡回する。

 小澤さんは、今なお持ち続けているというラグビーへの思いをボールに書き込み「大好きな革のラグビーボール」として出展。高校時代に全国大会出場の経験がある坂さんは、新しいラグビー場案ともなる「木造ラグビー“ボール”パーク」をアクリル、布、紙などで表現した。会場では2人のトークを収めた動画も放映。小澤さんがラグビーで負った指のけがが原因でピアニストを諦め、指揮者の道を選んだといったエピソードなどを視聴できる。

 このほか麦焼酎「いいちこ」をデザインしたアートディレクター・河北秀也さんによる紅白のオブジェ「ガンバレ!JAPAN RUGBY」、大学でラグビー部マネジャーを務めた画家・永山裕子さんの「魔法のやかん」なども並ぶ。

 イベントを監修した彫刻の森芸術文化財団の坂本浩章部長は「著名で多忙な面々が制作期間も少ない中で『ラグビー愛』を発揮して最優先で仕上げてくれた。15人それぞれの熱い思いを感じ取ってほしい」と呼び掛ける。

 作品の撮影は自由。15人のサインをあしらったトートバッグ(2,700円)、図録(1,000円)などの関連商品も販売している。開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。8月25日まで。

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