大分県臼杵市の「普現寺」(臼杵市野津町)で11月22日夜、紅葉のライトアップが始まった。染まり具合は7割ほどで24日にはコンサートやイベントも開催。色づき始めたもう一つの名所「白馬渓」と合わせて「臼杵の錦秋」がスタートする。
「普現寺」は1294年の建立で1647年に現地に再興したとされる。とんちで有名な「吉四六さん」の位牌を安置する菩提寺で、約200本のイロハモミジを抱える紅葉の名所。「吉四六の里観光協会」(事務局・市市民生活推進課 TEL 0974-32-2220)によると「色づきは22日現在で参道4割、境内7割」。来週にかけてが見頃という。
ライトアップは毎秋、実施している恒例イベント。今年は28日まで連日18時から21時まで、参道や境内を15台の白熱灯で照らす。初日の22日は18時前から順次点灯。訪れた市民らが闇夜に浮かび上がる幻想的なシーンに見入っていた。
24日は「秋を楽しむミニコンサート&吉四六ばなし」を開く。10時10分から「吉四六ばなし口演」、オカリナ、琴、三味線の演奏、茶会などを行う。焼き芋の無料配布(コンサート後先着100人)もある。
「白馬渓」(臼杵市前田)は臼杵川上流の支流にある渓谷。江戸時代にその美しさに感動した橋本真彦と清水善七の二人が8つの石橋を造り、四季の樹木を植えたとされる。1978(昭和53)年に臼杵市の名勝に指定。
臼杵市観光情報協会(TEL 0972-64-7130)によると「全体の色づきは2、3割。登った先にある沼周辺は見ごろを迎えている」。
23日には「もみじまつり」を開く。10時30分から甘酒の無料配布(先着400人)、三輪流臼杵神楽、アマチュアバンド「イエローズ」のライブがある。臨時駐車場は市浜コミュニティセンター。